ニキビ跡にはビタミンC誘導体の導入が良いと言われていたり、シミや美白目的などにもイオン導入の効果があるなどの情報がありますが、実際に、イオン導入が肌に与える効果はどうでしょうか。一緒に確認してきましょう。
イオン導入とは
メカニズムはイオン導入という名前の通りで、美容成分を分解して電気の力で浸透させています。
今持っている美容液に電気を流せば、いいのでは?と思う方もいるかと思いますが、どんな美容液も浸透するわけではありません。
本来、肌には、電気的なバリアが存在し、有害物質の侵入を防ぐ働きがあります。 そこを通り抜けるような美容液が必要なのです。
粒子が大きい成分やイオン化できない成分は肌のバリア機能を通り抜けることができないため、導入剤には向いていません。
(「バリヤ」を「バリア」に統一しました。)
イオン導入はどんな効果あるの?
普段の化粧水を肌につける場合と比較すると、浸透力は数十倍もあるため、高い効果が期待できます。ただ、美容液の種類やイオン導入器の種類によって、肌への浸透力はずいぶんと異なります。
イオン導入に適している美容成分としてビタミンC誘導体や、プラセンタなどがあります。
ビタミンCは皮脂分泌過剰対策や、ニキビ跡の赤みや色素沈着やシミ対策で使う場合が多いです。
プラセンタは肌老化によるシワやたるみ対策、肌の代謝促進として使う場合が多いです。
イオン導入をすることによって出現する副作用は?
イオン導入はピーリングのように肌を溶解するとか、針を刺すなど、直接肌を傷つけるわけではないのですが、タイミングを間違ったりすると、逆に肌にダメージを与えてしまうことがあります。
肌状態によっては悪化することも。
イオン導入器は電気を発生させます。肌状態が過敏になっている、肌荒れが強い時などは、導入による刺激で調子の悪い肌をさらに傷付けてしまうことがあります。
シミが消えるから、ニキビ跡の色素沈着改善によいからといって、肌の状態を見極めず、実施すると、逆に悪化しまうこともありますので、肌状態をよく確認することが重要です。
やり過ぎると悪化。
肌のバリア機能を一時的に緩めて行うので、毎日行うと、美容液は浸透しても、肌に刺激を与えすぎて、赤みがでてくることもあります。
流す電流値によっては刺激になることも。
電流値と波形が肌に適していないと、刺激になることがあります。
美容液の管理、選択。
美容液の保管状態の良し悪し: 家庭用のイオン導入とか皮膚科や美容皮膚科でイオン導入が可能ですが、美容液の保管状態が悪いと、美容液は劣化しやすくなります。この劣化した美容液を肌に浸透させてしまうと、肌にダメージを与えることがあります。また、家庭用の場合、美容液の選択にも注意が必要です。
イオン導入を実施したけど効果なかった・・
-
イオン導入だけで結果はでない
イオン導入だけ行えば、ニキビ跡の赤みや皮脂過剰などの脂漏性の赤みに効果があるかと言えば、そうではありません。
例えば、ニキビ跡の色素沈着は、普段の紫外線の影響や、間違ったスキンケアなどで、新たな色素沈着が起きるため、色素沈着はずっと肌に残ります。
肌のターンオーバーを正常にしていくための正しいスキンケアや十分な睡眠時間をとるように心がけ、栄養バランスと取れた食事に気を付けたりするなど、様々な方向から対策をしていくことが大事です。
-
肌状態を確認
イオン導入を実施する前の肌の状態 :イオン導入の電流設定や美容液の管理の他に重要なことはイオン導入を実施する前の肌のケアです。 例えば、メイクや肌についた汚れの落とし方が不十分でありますと、美容液も浸透しにくくなりますし、有害ものまで、一緒に浸透していきます。
そのため、しっかりと、肌状態を整えてから、イオン導入する必要があります。
ニキビ跡の赤みやニキビ・脂漏性皮膚の症状を解決していくには、正しいスキンケアや生活面も気をつけた中で、上手にイオン導入を併用すると、解決されやすくなるでしょう。
基本的なスキンケアから、見直してみませんか?まずはご相談下さい。