通常は潤いがあり、キメの細かいツヤのある肌ですが、見た目は艶のあるお肌と思っていても、
実は、艶肌とは違うビニール肌かもしれません。
見た目はつるりとしているように見えても、肌がピンとはった感じで、無駄にテカって表面がツルツルした状態はビニール肌です。全体的というよりも、頬や鼻の頭など、一部がそのような肌状態になることが多いです。
●ビニール肌の特徴
- 肌が乾燥する
- 赤みが起きやすい
- 皮脂が多くテカる、ニキビもできやすい
- 化粧品など、顔に塗ったりするとしみる、ヒリヒリする。
- 痒みが起きやすい
生まれた時から、ビニール肌?
生まれた時から、ビニール肌でありません。ビニール肌になる原因は、間違ったケアを行った為です。ニキビや脂漏性皮膚を治したく、皮膚科のお薬を使い続けたことや、また過度な洗顔の繰り返しなどがあげられます。また、ピーリングやレーザーの繰り返し行うことによって、やがてビニール肌になってしまいます。
ビニール肌になるまで
肌の表皮は本来、角質層が存在しており、外部からの刺激から守ったり、肌の乾燥させないように保湿したりする働きがあります。
ところが、毎日の外部刺激によって、表皮が傷つき、角質がボロボロになっていきます。ボロボロになった角質はやがて自然に剥がれていき、表皮には新しい角質が出来上がっていきます。常にこの代謝を行い続けることで、肌としてのバリヤ機能が働いて、健康な肌で過ごせるようになっているのです。
しかし、この肌の代謝は『刺激を受けると速くなる』という性質があります。
継続的な刺激を受け続けると、新しい角質が出来上がっていく時間がどんどん短くなり、やがて正常な皮膚のキメが形成されないまま表皮を作ってしまうようになると考えられます。
正常な角質が出来上がらないままでは、異物の侵入が起こりやすく、赤みや痒みなどのトラブル、また、肌が乾燥したり、逆に以上にテカリやすくなったりと、様々なトラブルが起きます
- 化粧品や薬によるビニール肌
急激に、肌が薄くなるわけではなく、使っている間に薄くなっていくので、気づきにくいと思われます。よく見たら、毛細血管が見えるようになっているとか、肌ざわりは良くなったが、違う意味で、肌がつるつるになってきた場合は、要注意です。
「スクラブ洗顔」や「古い角質をボロボロを落としていく商品」、「毛穴パック」「拭き取りタイプの化粧水やクレンジング」などがあげられます。
スクラブ洗顔や酵素洗顔は肌の表面が傷つけらたり、肌を溶解していく可能性があり、肌の代謝が早くなります。
また「古い角質をボロボロを落としていく商品」などは、必要以上に角質を除去してしまう為に、肌のバリヤー機能がなくなり、肌の赤みや肌の乾燥、テカりといった肌トラブルが起きやすくなります。
また、拭き取りタイプなどの収れん作用のある化粧水なども、必要以上に皮脂を取り過ぎたり、また、アルコールが含まれていると肌に刺激を与えてしまうこともあります。
- ピーリングやレーザーなどによるビニール肌
酸性の薬剤で角質を除去するケミカルピーリングと、肌にレーザーを当てて光で刺激を与えるレーザー治療があります。
古い角質が除去されることで、皮脂の排出がスムーズになり、新たにニキビができにくくなったり、角栓ができにくくなるため、脂漏性皮膚には良いと言われています。
古い角質があっても、それはそれで肌がゴワゴワしたり、ザラツキのもとになったり、ニキビや毛穴の赤みに繋がりますが、角質がなさ過ぎても、異物の侵入や肌の乾燥など、健康な肌を保つことができなくなってしまいます。
皮膚科などのピーリングはホームピーリングよりも、ぎりぎりまで除去するため、ザラツキが酷い方などは、肌さわりが良くなる、肌が明るくなるといったことがあると思いますが、それ以上に肌が刺激を受けてしまうと、必要な角質も痛んでしまうので、未熟な角質が形成されることになります。
ホームピーリングなどもありますが、自分の肌状態をよく理解しておかないと、角質を落とし過ぎていることも。
ビニール肌になったしまったら・・・
必要以上に、肌の表面を傷つけないことがまずは第一です。
そして、異常になっている肌の代謝を、少しでも、正常にしていくということが大切です。
まずは、ご相談下さい。