飲み会の翌日は、肌の赤みが増し、皮剥けが酷い
前日はまでは赤みもひけて、皮剥けや痒みもなく調子が良かったのに、飲み会でアルコールを飲んだ次の日は、肌がボロボロと皮剥けてしまってどうしようと困った経験はないでしょうか?
肌の調子が悪くなるのは、アルコールが関係している為です。
アルコールを飲むと、身体の中でアルコールを分解する作用が働きます。
肌の水分とアルコール
飲んだアルコールは胃で20%、腸で80%が吸収されます。吸収されたアルコールは血液に入り、肝臓に送られ分解が始まります。
エタノール → アセトアルデヒド → 酢酸 → 水と二酸化炭素
化学式で表すと・・・
CH3-CH2-OH -(脱水素) → CH3-CH=O + H2
(エタノール) (アセトアルデヒド) (水素)
CH3-CH=O + H2O - (加水分解)→ CH3-COOH + H2
(アセトアルデヒド) (水) (酢酸) (水素)
→ CO2 + H2O + エネルギー
アセトアルデヒドは体内で毒性であり、分解が遅かったりすると悪酔いや翌日まで体内の残ると二日酔いとなります。アセトアルデヒドが酢酸となった後、TCA回路にのってエネルギーになり二酸化炭素や水になります。
途中のアセトアルデヒドを分解する時に体内の「水」が必要とされているのです。
脂漏性皮膚が悪化するもう1つの作用
アセトアルデヒドを分解すると「水」が出来上がるなら、体内の水分は減らないのでは?と疑問になるのですが、アルコールの作用として、利尿作用が関係しています。
利尿に関するホルモンとして、バソプレッシン(ADH)というホルモンが存在しています。
バソプレッシンは抗利尿ホルモンと言われて、腎臓に働きかけて、尿の排泄量を調整しています。
しかし、アルコールを摂取することで、バソプレッシン(ADH)の分泌が抑制されてしまうのです。
脳は体内からアルコールを排出しようとする為に、抗利尿作用のホルモンが抑制させます。
そのため、利尿作用が働き、アルコールを飲むとトイレに行きたくなるのです。
1リットルのビールを飲むことで、1.1リットルの水を失うと言われています。(参考サイト:味の素)
体内から水分が少なくなる
アルコールを分解する過程と利尿作用から体内の水分がどんどん抜けていきます。
帰宅してから喉が渇くとか、翌日、喉が痛いということはありませんか?
体内から水分が抜けることで、喉が渇くほか、喉の粘膜が乾燥し、外敵が侵入しやすくなることで、炎症を起こしてしまうのです。
同じように、肌の細胞の水分も減って乾燥しやすくなります。本来、肌に水分があることで、健やかな肌を保つことができます。
アルコールによって、水分が抜けて乾燥すれば、肌の水分と油分のバランスが悪くなり、肌がゴワゴワしたり、ベタツキやテカリが酷くなります。
また、表皮の細胞が乾くことで皮剥けが起き、更にそこから、細菌の侵入や異物の侵入が起きやすくなることで、赤みや痒みも引き起こしてしまいます。
脂漏性の症状を悪化させない為に、アルコールを飲む時の対策
食事会なのに、自分だけが肌の為にお酒を飲まないのはつまらないことですし、好きなお酒を我慢するのは、辛いことですね。
翌日から肌の調子が悪くて憂鬱にならないようにするには、飲んで帰宅後の肌のケアは大事なことです。
詳細は、お客様の肌状態や生活習慣などを把握した中で対策を行っていきます。
すぐにできる対策は「水」を補給すること。
アルコール分解で水分を必要とするので、理想は、アルコールを飲みながら水を飲むことです。
ビールやカクテルを水で薄めるわけではなく、時折、水を飲むことです。
アルコール分解能力が高い人もいれば、低い人もいます。その人にあった水分補給を行うことです。どれだけ水分を補給したらよいのかは、対策の中でお伝えしてきます。
水代わりに炭酸はお勧めしません。
アルコール濃度は薄まりますが、炭酸飽和という性質がある為、アルコールの吸収が早まります。
早く酔いたい方は、炭酸で割ると酔いやすいかもしれませんね。
水を飲むことは、脱水症状や二日酔いの予防にもなります。
普段から肌の水分量を上げる対策を
肌の赤みや皮剥けは急激に起きるのに、一度起きた赤みや皮剥けはなかなか治まりません。
お酒を飲んだ時だけ対策しておくよりも、普段だから、肌の水分量を増やす生活やスキンケアを実施しておけば、翌日も普段通りに過ごせることができます。
化粧水や美容液を塗った時は、潤うかもしれませんが、時間が経つと肌が乾いて、ツッパリ感を感じる、むず痒く感じる人は、肌本来の潤いは不十分です。
普段から潤いのある肌へ
お酒を飲んだ時の対策方法や肌の水分量を上げる方法はお客様ごとにご提案させて頂きます。
食生活による脂漏性対策については、管理栄養士が対応していきます。
脂漏性皮膚で悩む日々から、解放しませんか?
まずはご相談へ。