皮脂によるテカリを抑えるには

2023.07.20 脂漏性

皮脂は、ニキビに悩む人にとって厄介なものとみなされがちですよね。洗顔をしてもテカるし、べたつくし、日中にもなれば髪の毛までべたべたということありませんか？
女性の場合、化粧も崩れてしまいますよね。病気なのか？と思いたくなるほど、悩む人もいます。まずは、皮脂について理解してから、皮脂対策をしましょう。

ニキビや脂漏性と皮脂の関係

毛穴から分泌された皮脂が毛穴に溜まってしまうことによって、ニキビ菌が皮脂を餌にして増殖し、炎症を起こしニキビとなります。

毛穴の中の皮脂量が多いと、ニキビ菌や脂漏性皮膚の原因ともいえる、マラセチア菌も増えやすくなり、ニキビや脂漏性の症状を起こしやすくなる可能性も高くなります。

皮脂がなくなれば、ニキビや脂漏性の症状は解消される？

皮脂が嫌で、何度も洗顔したり、洗浄力の強い洗顔料を使ってみたりする人もいると思います。

また、皮脂腺を焼き切るなど、大掛かりな治療もする人もいますが、結果は、どうでしょうか？結局、解消されなかったので「こことみ」に相談されているケースが殆どです。

皮脂を洗い流しても、皮脂腺を焼ききってもニキビや脂漏性に症状はできてくるということです。

皮脂を洗い流しても、皮脂腺はなくなりませんし、1つ皮脂腺を焼き切っても、顔には、1平方センチメートルに800個も皮脂腺があるのであまり変化はありません。

皮脂の大事な役割

皮脂は皮脂膜をつくる為に必要で、皮脂膜は肌の水分蒸発を防いだり、外部刺激から守ったりする役割があります。もし、皮脂がなくなると、肌は乾燥し、乾燥肌や肌荒れを起こしていきます。ですので、皮脂は肌にとって必要であり、皮脂をなくす行為はよくないです。

皮脂を分泌させる皮脂腺は毛穴があるところであればどこでも分泌します。

特に分泌されやすい箇所は、

顔の場合、おでこから鼻にかけてのTゾーン、頬から顎にかけてのUゾーンです。

身体は頭、胸、背中が多いので、デコルテや背中ニキビで悩む人もいると思います。

大事なのは、皮脂をなくす、皮脂腺をなくすのではなく、必要なのは適切な皮脂量をコントロールすることです。

なぜ皮脂量が増えてしまうのか？

●季節

暖かくなるにつれて、必然と皮脂量が多くなりますが、寒く乾燥した時期は肌の水分が不足します。水分が不足して乾燥した肌は、皮脂量を増やして肌の水分を保とうとします。肌の水分と油分のバランスが崩れないよう年中注意が必要です。

●間違ったスキンケア

過剰に皮脂を取り除く間違った行為は、肌の乾燥に繋がり皮脂量を増やします。

●ホルモンバランス

皮脂によるトラブルは男性のほうが起きやすいイメージがありますよね。ニキビとかテカリやべたつきが気になるなど。男性が悩みやすいのは、男性ホルモンが影響していることもあります。男性ホルモンは皮脂量を増やす傾向があり、皮脂によるトラブルに悩みやすいです。女性にも男性ホルモンは分泌されています。男性ホルモンを減らすというよりも、ホルモンバランスを乱さないようにするということが必要です。

ホルモンバランスを乱さないためには、ストレスを溜めない、睡眠を確保する、無理なダイエットはしないということです。

●食事

脂肪・糖質の多い食事をしているとそれだけ皮脂として分泌されやすいので、皮脂量増える要因になります。皮脂を構成する成分は、ワックスエステル、スクアレン、トリグリセライドなどです。

トリグリセライドは、いわゆる中性脂肪のことです。揚げ物や肉類など油分の多い食べ物は、体内で中性脂肪に変わるので、皮脂の増加につながります。

スキンケアは行っているけど、スキンケアで気づかずに自分で皮脂量を増やしている人もいます。

このように皮脂量の増加の要因は、身近なところに潜んでいるということはおわかり頂けましたでしょうか？