マナーとして、身だしなみとして、女性なら避けては通れない毎日のメイク。
赤ら顔でお悩みの方の中には、肌に優しい化粧品を選んでいる、という人もいらっしゃるでしょう。
しかし、種類やブランドに関わらず、使っている化粧品の状態によっては、ニキビや赤ら顔・脂漏性が悪化する場合がある事をご存知でしたか?今回は肌に悪い影響を及ぼす化粧品の特徴をご紹介したいと思います。
期限が過ぎている
半年以上も前に購入した化粧品、または試供品のサンプルを、もったいないからと捨てられずに溜め込んでしまう気持ちはわかります。高いお金を出して買った商品かもしれませんし、今使っている化粧品がなくなってから使おうと考えている方もいるでしょう。
しかし、期限が切れたメイク類の内部では、表皮ブドウ球菌や黄色ブドウ球菌といった雑菌が繁殖している可能性があります。つまり、古い化粧品を使うと言う事は、大量の雑菌を直接肌につける行為と変わりありません。雑菌は皮膚の組織を刺激して赤ニキビに進行したり、化膿といった症状の悪化を助長する原因になるだけでなく、新たにかゆみや肌の赤みが増すといったさまざまな肌トラブルを引き起こす可能性があります。
中身が酸化している
化粧品に含まれている油分は、空気に触れた時点から徐々に酸化を始めていくため、一度開封した化粧品は要注意です。色や香りが購入当初と違うものに変わっているなら、酸化が進行している証拠です。酸化した油分はニキビを進行させるアクネ菌を増殖させる養分となるだけでなく、皮膚から分泌される皮脂と混ざりあって毛穴詰まりの原因にもなります。
使っていなくても期限が過ぎてしまった化粧品は酸化している可能性があります。もったいないですが肌のためにも、思い切って捨ててしまいましょう。
衛生状態が悪い
汚い手や指でクリームや容器の入口、コットンを直接触っていませんか?
手には雑菌がたくさん付着しているため、触れることでクリームや化粧水容器の中に雑菌を繁殖させる原因になります。化粧品やスキンケア用品など肌に直接触れるものを扱う時は、必ず手を清潔な状態にしてから使用しましょう。
また、使った後はフタやキャップの周囲を綺麗にふき取ってしっかり締めたか確認。酸化や雑菌の繁殖から中身が守られる状態で保存しましょう。
雑菌が増えやすい場所で保管している
脱衣場や浴室などは、温度や湿度が高くなりやすい場所で化粧品類を保管しておく事はあまりオススメできません。化粧品の内部で雑菌やカビが繁殖しやすい条件が揃ってしまうからです。 特に無添加や自然派の化粧品は、防腐剤が入っていないため、あっという間に雑菌が繁殖し、酸化してしまいます。保管する場所によっては肌トラブルを引き起こしやすいものへと変化してしまうのです。湿度の多い場所を避け、なるべく涼しい場所や扉付きの棚の中に入れるとよいでしょう。
化粧品は使うものです。もったいないから少しずつ、といった使用方法はお勧めできません。肌に配慮した化粧品は期限や管理方法を守って、はじめて効果を発揮します。
適正な用法、用量を守って、きちんと使っていきましょう。