ニキビで悩むようになると、まずは洗顔から見直そう、と考える方が多いのではないでしょうか。フォームの種類を変えてみたり、洗う回数を増やしてみたり。
しかし、ニキビを増やしている原因はその洗顔にあるかもしれません。
フォームの選び方から、正しい洗顔の方法までをおさらいしてみましょう。
洗顔フォームの選び方
ニキビ用の洗顔フォームでも刺激がある
ニキビ用だからといって、ニキビをあっというまに治す成分が入っているわけではありません。洗顔フォームは基本的に、顔表面の余分な皮脂や汚れを落とすもの。
すでに皮脂が溜まって黄色くなったニキビや強い赤みを引き起こしている方の肌には、ニキビ用洗顔フォームでも肌を痛める可能性があります。
健康な肌状態にしていくには、洗顔フォームと自分の肌の相性にも気を付ける必要があります。
ピーリングやスクラブ入りは避ける
ニキビでお悩みの方は、ピーリング用やスクラブ入りは避けましょう。
ピーリングやスクラブ入り洗顔フォームは、肌の表面をヤスリで削るように無理やり滑らかにするものだからです。
ニキビが発症している肌は、普段より抵抗力が落ちて弱った状態。そのような時にあえて肌の表面をボロボロにする洗顔方法はおすすめできません。
皮膚表面の角質が傷つくと、雑菌の繁殖や乾燥状態を悪化させる可能性も。それだけでなく、ヒリつきやカブレ、肌の赤み、湿疹など予想外のトラブルを発生させてしまうことがあるのです。
正しい洗顔でニキビを改善しよう
正しい洗顔の方法について解説していきます。しっかりと毎日継続していくことで、ニキビの改善・予防に効果を発揮するはずです。
①手を清潔に
まず、洗顔の前は手に付いた汚れや雑菌を綺麗に洗い落としましょう。もしニキビがある場合、手や爪で触れることで雑菌が入る可能性があるからです。
②熱湯・冷水は避ける
温度が高いお湯で洗い流すと、肌の保護に必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥によりニキビが増える原因に。
反対に冷水だと毛穴がしまってしまう上に、皮脂が充分に洗えなくなります。皮脂量が多い方は汚れもつきやすく、毛穴に皮脂がたまってしまいます。洗顔は肌よりも少し暖かいぐらいのぬるま湯(36℃)がオススメです。
洗顔フォームを付ける前に、一旦ぬるま湯で顔を濡らし、毛穴を開きやすくしておきましょう。
③擦らず、泡を使って優しく洗う
泡を鼻筋や眉、頬など皮脂が多い場所から、顔全体を包み込む位イメージで顔の上にのせていきます。顔の隅々まで全体に馴染ませるよう、撫でるように泡を動かします。この際、肌は擦らず、手が顔に触れるか触れないほどの距離を保って優しく洗うことがポイントです。
すすぐ際も擦らず、ぬるま湯を充分に使って落としていきます。洗い残しも肌トラブルの原因なので、しっかりと洗い流していきましょう。
④柔らかい布で水分を拭き取る
泡を流したら清潔で乾いたタオルで水分を拭き取っていきましょう。この際も擦らず、ポンポンと肌に当てるように拭いていきます。
⑤洗顔後は必ず保湿
ニキビ以外の肌トラブルでも保湿は重要な対策ですが、特に洗顔後から保湿までのスピードが重要。洗顔が終わって時間が経つと、肌表面に残った水分が蒸発。その際、肌に必要な水分まで失われてしまいます。つまり、洗った後に何もしなければ余計に肌が乾燥するかもしれないのです。
洗顔した後は、素早く化粧水やクリームで保湿を忘れないようにしましょう。
「洗いすぎ」に注意
皮脂が気になって何回も洗顔してしまう、という方もいるでしょう。
しかし、洗う回数を増やせばニキビが治るわけではありません。
洗いすぎは皮膚のバリア機能の低下やニキビ菌の増殖を招くため逆効果。ニキビが化膿や炎症、痒みなどを起こしているときは、肌のバランスが崩れている状態。症状の進行ふせぎつつ、肌のバリア機能を保つには適度な油分が必要なのです。
洗顔の目安は通常で2回、特に汚れたと感じた場合は3回ほどを目安にしましょう。
大事なのは余分な皮脂を長期間残さないこと。毎回の洗顔方法がしっかりしていれば、何回も洗う必要はありません。
洗顔以外の要因も改善する
洗顔はやり方よってはニキビの悪化を招く危険性もある、という事を覚えておきましょう。
また、洗顔だけでなく、睡眠や食事などの生活習慣の乱れもニキビの原因の1つ。
ニキビ改善に向けて、洗顔フォームや洗い方を変えてみるだけでなく、同時に基本的な生活習慣にも見直しを加えていきましょう。