ニキビというのは厄介なもので、肌を清潔にしているつもりでもなってしまうことがあります。
また、汗をかくことによってニキビができやすくなるという話を聞いたことがあるのではないでしょうか。そこで今回は、汗とニキビの関係性について解説していきたいと思います。
汗をかく春夏の季節は汗によってニキビができやすくなる
温度だけではなく湿度も下がることによって乾燥しやすくなる秋冬は、肌も水分不足になりやすく肌荒れ・ニキビが起こりやすい季節です.
一方、春夏というのは温度上昇とともに湿度もあがるので、秋冬よりは肌が潤いやすい季節といえるでしょう。
しかし、温度が上昇するということは体温も高くなるため汗をかきやすくなります。そのため、乾燥ではなく汗によってニキビができやすくなってしまう季節ということも認識しておかなくてはいけません。
汗がニキビを起こすメカニズム
そもそもなぜ汗がニキビを起こしてしまうのか、メカニズムを知りたいという方も多いでしょう。
汗によってニキビが起こるのは「汗による菌の増殖」と「汗によって汚れが付着してしまう」という2つの要因が関係しています。この2つの要因についてみていきましょう。
1. 汗によってニキビの原因であるアクネ菌が増殖する
ニキビの原因であるアクネ菌は多湿な環境を好むため、汗をかいたまま放置をしているとアクネ菌が増殖しやすい状態を整えていることになります。
また、汗を放置しておくと肌が弱酸性を保つことができにくくなり、より雑菌が繁殖しやすい状態になります。
汗というのは汗腺から出るのですが、エクリン汗腺とアポクリン汗腺の2種類あり、後者の汗腺からでる汗は水分以外にも脂質・タンパク質・アンモニアなどの物質が混ざっています。
つまり、汗に含まれる水分と他物質によってアクネ菌の活動は活発になってしまうというわけです。
2. 汗にほこりや汚れが付着して刺激になる
汗によってホコリや花粉などの汚れが肌に付着してしまうと、それが刺激となってかゆみを引き起こします。かゆみだけではなく炎症を起こして肌荒れやニキビに発展することもあるので、汗をかいてしまう環境でほこりっぽいところや汚れやすいところにいる方は注意が必要です。
ニキビではなくあせもの可能性も
汗をかくことによってニキビができてしまったが、ニキビ用のケアをしていてもなかなか治ってくれないという経験をしている方もいるかもしれません。ニキビだと思っていた症状が、実はあせもだったという可能性もあるので気をつけなくてはいけません。
あせもがどのような症状なのか、ニキビとの違いについてみていきましょう。
あせも
汗をかく季節にあせもで悩まされた経験のある人は多いかと思います。あせもは簡単にいうと、汗を出す量が多くなりすぎることによって、汗腺からうまく汗を出せなくなるため皮膚内に溜まることで起こる症状です。汗腺内で起こる症状なのでニキビよりもサイズは小さく、ブツブツ状になってかゆみを伴います。
汗腺から汗がうまく排出されないことによって起こるため、汗をうまく拭き取ってあげることであせもの症状を軽減させることができます。これはニキビ対策にもなりますが、汗をかいたらタオルやシートで拭く、保冷剤をあてて汗を大量にかかないようにするなどの対策がおすすめです。
ニキビにならないための汗対策
汗をかくことによって起こるニキビなのであれば、汗をかいた場合にしっかりと対策をしていけば症状の悪化を抑えることができます。
では、どのような汗対策があるのかみていきましょう。
1. 汗をかいたらこまめに拭く
汗というのは暑ければどうしてもかいてしまうものなのでしょうがないと諦めることが肝心です。
ただし、そのかいた汗を放置するのがだめなことなので、汗をかいたらこまめに拭くようにしましょう。タオルや汗ふきシートを持参するようにしておけば、汗をかいたなと感じた場合にすぐに使用することができます。
ウェットティッシュでも汗を拭くことができますが、アルコールが含まれているため、アレルギーや敏感肌の方にとって刺激となることがあります。
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2. シャワーや入浴で清潔にする
汗をかいたままでいると、水分以外の物質が肌に付着した状態が続き、アクネ菌が増えてニキビができやすい環境になります。そのため、汗をかいた後はシャワーや入浴で清潔な状態を整えるのも汗・ニキビ対策には効果的です。ニキビは汗以外、肌の汚れも悪化の要因になりますので、シャワーや入浴をした場合はしっかりと洗顔もするようにしましょう。
3. 吸水性・速乾性の高い衣類を着用する
ニキビというのは顔だけではなく皮脂が分泌される部位なら背中や胸など、どこでもできてしまいます。そのため、吸水性・速乾性の高い衣類を着用して、汗をかいたとしてもすぐ乾くようにしておきましょう。ただし、ニキビの状態によっては、化繊によって肌を刺激してしまうこともありますので、肌に応じた衣類を着用するのがお勧めです。
汗によってムレた状態が続くと菌が増殖しやすい状態になるので、汗をかきやすい環境なのであれば衣類にもこだわることをおすすめします。
汗をかくことによるメリット・デメリット
汗をかくことでニキビができやすくなってしまうのであれば、汗をかかないように生活すればいいと考えがちです。しかし、汗を全くかかないのは肌にも身体にも逆効果なので、うまく付き合うことが大切になります。
では、汗をかくことによるメリットと汗をかかないことによるデメリットについてみていきましょう。
汗をかくことによるメリット
汗をかくことによって起こるメリットは以下の通りです。
- 汗に含まれる成分を薄くすることができる
- 体温の上昇を抑える
- 代謝を高くすることができる
汗に含まれる成分を薄くするというのはピンとこないかもしれません。汗には脂質やタンパク質、アンモニアなどの成分が含まれているということを先ほど説明しました。
この成分は汗をかかないと貯留されてしまうため、汗をかかない人と比べると汗をかく人の方が成分の濃度は低いのです。汗を放置せざるをえない状況のとき、水分以外の成分濃度が高い方がニキビになりにくくなりますね。
つまり、定期的に汗をかいたほうがニキビになりにくいということです。
また、体温の上昇を抑えて代謝機能が高まると、肌のターンオーバーが促進されるので、ニキビの原因である毛穴に皮脂や角質がつまるのを防いでくれます。
汗をかかないことによるデメリット
一方、汗をかかないことによって起こるデメリットは以下のようなものがあります。
- 水分以外の成分が凝縮してしまう
- 血行不良による代謝が低下
以上のことは、汗をかくことのメリットと逆のことを考えればわかるでしょう。
代謝機能は肌のターンオーバーに関与することでもあるので、汗をかかない習慣、つまり動かないことが多いという人は、ニキビになりやすい状態だということを理解する必要があります。
汗をかくことの多い春夏はエアコンによる乾燥にも注意!
仕事や生活をしていると暑さというのは効率を下げてしまうので、社内や家の中であればエアコンを使用している方がほとんどです。しかし、エアコンの風というのは涼しく快適になる一方で、肌の水分を奪ってしまうので乾燥に注意しなければいけません。肌の乾燥は刺激に敏感になりニキビになりやすくなるので、長時間エアコンを使用する場合は保湿ケアを怠らないようにしましょう。
ニキビにならないためにもしっかりとケアが必要
汗というのはかきすぎてもかかなさすぎても良くないことなので、うまくニキビにならないためにケアをしていくことが必要です。汗と上手に付き合っていくことで、肌機能を低下させることなく身体の健康もキープすることができます。ニキビになりにくい肌のコンディションを整えていきましょう。
いろいろ対策しても、ニキビが良くならない方は、一度「こことみ」にご相談ください。
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