男性にとって顎髭にできるニキビはよくある悩みではないでしょうか?
毎朝の髭剃りのあとは顎がヒリヒリする、気がついたらニキビが出来ていたりとか、ニキビがなかなか改善されないと感じることがあるでしょう。そのニキビは、髭剃りが原因かもしれません。
なぜ髭剃りでニキビが出来るのか、原因と正しい髭剃りの方法について解説していきます。女性の方で顔にカミソリを使う方も、ぜひ参考になさってください。
顎は元々ニキビができやすい
ニキビは毛穴の中に皮脂が溜まり、アクネ菌や雑菌が繁殖して起こる症状。皮脂を分泌する皮脂線は毛穴の中にあるので、顎髭の毛穴にも皮脂が溜まります。
フェイスラインは元々、皮脂が多く分泌され、手や服など物が触れやすい部位であるため、ちょっとした刺激でもニキビが起こりやすいといえます。
髭剃りによって肌が傷つく
誰でもカミソリやシェーバーで髭を剃っていると、血が出てヒリヒリした経験があるでしょう。髭そりは、鋭い刃物を直接皮膚に当てて毛を刈り取る行為。顎は毛が太く皮膚が薄いので、余計に傷がつきやすいといえます。目で見えなくても、肌には小さな傷がついてダメージを負っている状態。
カミソリで傷がつくのは、皮膚表面の角質層と呼ばれる部分です。角質層は肌のうるおいを保ち、細菌の繁殖を防ぐはたらきがあります。
しかし、刃物で角質層を傷つけてしまうと、保湿機能が低下して皮脂がスムーズに分泌されなくなり、雑菌も繁殖していきます。そのため、肌が赤くなったり、痛みがでてきたり、腫れやすい状態になり、ニキビが発生する原因になります。
カミソリやシェーバーは清潔に
ニキビの原因の1つは雑菌の付着や繁殖。そのため、カミソリやシェーバーなどの道具は清潔に保つようにしましょう。道具が不潔だと傷つけた箇所に直接、雑菌を侵入させてしまい、肌が赤くなったり、痛みがでてきたり、ニキビが発生する原因になります。
刃に傷みや錆が発生したカミソリは肌を痛めてしまうため、すぐに交換するか使用を中止しましょう。
毎日、使い終わった後はよく洗浄し、乾燥させることで雑菌の繁殖を防ぐことができます。カミソリやシェーバーを浴室で保管されている方もいらっしゃいますが、湿度と温度が高い場所は雑菌が繁殖しやすいので避けてください。次の朝、使用するまでしっかりと乾く、風通しのよい場所に保管しておきましょう。
また、電気シェーバーは刃の内部構造が複雑なものが多いため、水洗いやアルコール消毒が可能なものを選ぶようにしましょう。
肌に負担を掛けない剃り方
朝起きてすぐと夜遅くは顔がむくんでいるため、髭剃りで皮膚を傷つけやすい状態。起きて10分から20分ほど時間を置くと、むくみが収まります。睡眠後は肌の修復が終わって潤いが充分に補充されているので、髭を剃るなら朝がおすすめです。
また、剃る前は髭についた余分な皮脂や雑菌を洗い流し、ぬるま湯や蒸しタオルで十分に温めます。
そうすることで髭が柔らかくなり、毛穴も開くので皮膚への負担が軽くなります。そのまま5分から10分ほど時間を置いてから、シェービング剤などをつけて滑りやすくしてシェービングに移りましょう。剃る時は髭の生えている方向に向かって剃り、皮膚に与えるダメージが最小限になるよう意識します。
シェービング後のアフターケア
髭剃り後、肌に付着した髭やシェービング剤はきちんと洗い流しましょう。
また、カミソリで肌が傷ついているので、しっかり肌の手入れをする必要があります。なぜなら、髭剃り後は敏感になった皮膚組織がダメージを修復しようと、通常よりも多くの皮脂を分泌しているため、放置しておくと雑菌が増えてしまうからです。
肌が刺激を受けた状態を鎮め、水分が抜けるのを防ぐため、素早く化粧水やクリーム、アフターシェービングローションなどで保湿ケアを行いましょう。
おすすめの髭剃り手順
1)髭を剃る前に余分な汚れや皮脂を洗い落とす
2)ぬるま湯で温め、毛穴が開くようにする
3)肌にシェービング剤をつけて刃がスムーズに滑るようにします
4)剃る時は髭が生えている方向に沿って動かす
5)剃り終わったら素早く保湿ケア
顎ひげは伸ばす?剃る?
髭を剃ると肌が傷つくからと、剃らずに伸ばしたままにしていると、ホコリや花粉など、さまざまなゴミが絡みやすくなります。髭に付着したゴミが肌を刺激し、ニキビや痒みなどトラブルを引き起こす原因になることも。
髭を剃らずにいると、洗顔しても髭が邪魔して肌についた汚れや皮脂が十分に落とせず、ニキビの悪化や増加につながることもあります。また、髭自体に付着した汗や皮脂が混ざって雑菌の温床に。ニキビができやすい方は、伸ばすよりきれいに剃ることをおすすめします。
こことみで対策されると、生活習慣についても様々なアドバイスをお伝えしていきます。