敏感肌化粧品って何だろう?
肌が弱いから敏感肌用化粧品で、症状が治ると思っていませんか?
しかし、一向に、敏感肌の状態である、赤みや痒み、乾燥肌、しみるなどの症状が良くならない場合もあり、本当に敏感肌用化粧品として作られたのかと疑いたくなります。今回は、敏感肌化粧品とは何かを知ることで正しい判断で対策ができるようになります。
敏感肌はバリヤ機能が低下した状態
皮膚は3構造にわかれています。表皮、真皮、皮下組織です。そのうちの表皮と言われている部分は0.2mmほどの厚さで、上から、角質層、顆粒層、有棘層、基底層で構成されています。
表皮の一番外側の角質層という部分が、バリア機能を担っている場所です。
敏感肌の状態とは、角質層に問題が発生しており、バリア機能が低下し、外界からの刺激が入り込みやすくなっている状態のことです。外界から刺激を受けやすくなることで、肌が乾燥し、ちょっとしたことで、肌がしみたり、痒みが起きたり、赤くなったり、ヒリヒリしたりします。
敏感肌は普通なら何ともない刺激も、反応しやすい肌です。
敏感肌化粧品で敏感肌がよくなる?
敏感肌用化粧品は、敏感肌を治すと思っている方がいますが、そうではありません。
普通の人よりも反応しやすいため、刺激の少ない成分や配合量などに配慮した内容であって、敏感肌の人でも、使えるという化粧品です。敏感肌化粧品が、敏感肌を治すというわけではないということです。
誤解されやすい無添加の化粧品
敏感肌の人にとっては、赤みや刺激感などに不安を生じることが多く、化粧品選びには安全性を重視して選ぶ人が少なくありません。敏感肌用化粧品の中でも、無添加化粧品というのが存在しています。
しかし、無添加だから、安全というのは、誤解です。何かが添加されていないというのは、確かですが、何が無添加であるのか表示していない場合があります。すべて無添加であれば、何も成分は入れてない水だけになってしまいます。そんな化粧品はありませんよね。ある指定成分が無添加であって、それ以外の成分は添加されています。
添加されている成分が、刺激を与えやすい成分であれば、いくら無添加化粧品という商品でも、敏感肌の方が使用すれば、ヒリヒリしたり、赤みや痒みが起きたりするのです。
敏感肌化粧品でも刺激を感じる?
敏感肌化粧品だから、赤みが起きない、しみない、痒みが起きないか?と言えばそうではありません。無添加化粧品の表示にをよく見て選んだつもりの商品でも、刺激を感じてしまうことがあります。
そもそも、敏感肌の皮膚の状態は、バリア機能が低下した状態ですので、本来ならば、刺激にならないものでも、過敏に反応することがあります。
バリア機能の低下の度合いによっては、どんなものでも、しみてしまったり、痒くなったり、ニキビができたり、赤みが起きたりするものです。水道水でさえも、しみる肌の時は、しみるのです。
「化粧品を使ったら、赤みが起きた、今までより赤みが増したから、自分の肌に合わない。」という考え方も間違いですね。実際は「化粧品を使ったら異常がおきたので、自分の肌のバリア機能に問題が生じていることがわかった」というのが正解です。
敏感肌に必要な対策は?
敏感肌は、敏感肌化粧品が治すわけではありません。刺激の少ない化粧品を選択しつつも、肌が持つ機能をしっかり整えていくためのスキンケアの継続が大事です。
色々、化粧品を変えてみたけれど、自分に合う商品を見つけ出せていないという方や、今まで使っていた化粧品がしみてきたということでお悩みの方は、ぜひ、ご相談ください。
自分の肌の状態が今、どのような状態であるのかを知ったうえで、対策をしていきましょう。