小鼻の付け根の赤みと毛細血管

鏡で小鼻をよく見ると、付け根が赤みを帯びている、頬との境界部分にうっすらと毛細血管が浮かんでいる、なんてことはありませんか?

鼻の下の赤みは非常に目立つため、ファンデーションやコンシーラーでも隠すのが大変。

小鼻のまわりが赤いと、実際の年齢より老けて見え、どこか垢抜けない印象に。これではせっかくキレイに見せるために、頑張ったメイクも台無しです。

多くの女性が悩まされる小鼻の赤みは、一体、何が原因なのでしょうか。

下記に具体的な小鼻の赤みの原因と、対処法を挙げていきたいと思います。正しい原因と対処法を知って、美しくキレイな肌を目指しましょう。

小鼻が赤くなる原因

小鼻周辺の皮膚は薄くデリケート

もともと皮膚が薄く、毛細血管が表皮に近くにある小鼻は、ほかの部分に比べて赤くなりやすいと言われています。

気温の変化や運動の影響で血管が拡張すると、皮膚の表面に毛細血管が透け、小鼻全体が赤くみえるようになります。また、花粉症や鼻炎、鼻水のかみすぎなど、小鼻のまわりの毛細血管が刺激されることによって、赤くなります。

皮膚が薄い方の場合、ほかの人よりもちょっとした運動や刺激で赤みを帯びてしまいます。

皮脂の酸化

小鼻は皮脂線が多く存在し、分泌された皮脂が溜まりやすい場所。

酸化した皮脂に雑菌やアクネ菌が繁殖し、赤みを引き起こしている可能性があります。小鼻の赤みは、脂漏性皮膚やニキビなど、皮脂が原因の肌トラブルで悩んでいる方に多い傾向があります。

雑菌やアクネ菌は皮脂をエサにして繁殖し、その際に肌を刺激する物質を発生させるため、赤みの原因となります。その結果、毛細血管が刺激によって腫れたように目立ち、小鼻の周囲が赤く見えます。そのため、皮脂の洗い残しなどで皮脂を長時間放置していると、赤みが発生しやすいと言えるでしょう。

洗顔でメイクやゴミを落とし切れていない

ファンデーションやコンシーラーなどで、小鼻のまわりまでしっかり厚塗りしていませんか?

洗顔で落としたつもりでも、くぼんだ小鼻の部分に溜まった皮脂やゴミはなかなか落としきれません。油分が含まれるメイク類と、皮脂やゴミは混ざりやすく、皮膚の上で徐々に酸化。

そのまま放置すると、雑菌やアクネ桿菌、カビ(真菌)が増殖する原因になります。皮膚や神経に与える刺激によって、小鼻の周辺が赤くなっていきます。

 

洗顔やクレンジングの方法に問題がある

小鼻の赤みの原因が、洗顔で洗い残した皮脂やゴミだと述べました。しかし、しっかり洗顔すれば解決する、というわけではありません。

確かに清潔にしておく事は重要ですが、必要以上の洗顔は、小鼻の赤みを悪化させることもあります。ゴシゴシと力を入れて擦るなど間違った洗顔方法が、かえって小鼻周辺のデリケートな皮膚を傷つけているのです。表面についた小さな傷から雑菌が皮膚組織の奥深くに侵入し、赤みや乾燥肌、ニキビなど、さまざまな肌トラブルを引き起こす原因になります。

 

紫外線による肌の赤み

太陽から降り注ぐ日光。ひどい場合は、紫外線によって肌が赤みを起こしてしまうため、シミや黒ずみが発生する原因になります。また、皮脂は紫外線や空気に晒されると酸化し、過酸化脂質へと変化する性質があります。過酸化脂質は皮膚や毛穴にとって刺激を与える活性酸素を発生させ、雑菌やアクネ菌が繁殖する格好のエサとなります。

日差しが強い日の外出時は、紫外線対策が必須でしょう。

 

自律神経の乱れ

全身の血管の拡張・収縮は、脳の自律神経によってコントロールされています。自律神経は外部からの刺激や体の状態に応じて、各器官に血流量や皮脂の量を調整する指令の役割を果たす「ホルモン」を放出します。ところが、自律神経のはたらきが乱れてしまうと、血管が拡張したままになったり、皮脂が異常に分泌されるようになったりする状況が続きます。

その影響で、普段から小鼻の毛細血管が目立つ、皮脂が多く赤みを起こしやすい肌になる、顔の赤みが運動後しばらくたっても引かない、といった症状が出るようになります

 

■小鼻の赤みの対処方法

無理な洗顔をしない

健康な肌の表面では、脂分が膜のように皮膚表面をカバーすることで、雑菌や紫外線から肌を守る、バリアのような役割を果たしています。何度も洗う、強く擦るといった洗顔方法は、このように肌に必要な油分まで落してしまいます。

刺激の強い成分やスクラブが入った洗顔フォームは避け、泡を充分に使って優しく揉む程度に。どんなに汚れていると感じても、洗顔は1日に2回程度が目安です。また、クレンジングやメイク落としは、洗浄力が強すぎる場合があるため、擦りすぎないよう注意しましょう。

基本的な生活習慣や環境を変える

皮脂の分泌量が多い方は、食生活やストレスや睡眠不足など、基本的な生活習慣を見直す必要があります。

脂肪分の多い食事を避ける

脂肪分が多く含まれる食事をしていると、当然、分泌される皮脂の量も増えます。

そのため、食事は油の多いインスタント食品やコンビニ弁当を避け、肌のはたらきを助ける野菜中心のメニューへと見直しましょう

オススメは抗酸化作用の高いビタミンAを含む鶏肉やレバー、ほうれん草やニラです。ミネラルやアミノ酸、各種ビタミンを豊富に含む食品を摂取することで、小鼻の赤みやニキビなど肌トラブルに強い肌を作ることができます。

よく噛んで食べることで胃腸の負担を減らし、自律神経のはたらきを安定させる効果もあります。

皮膚を健康な状態に保つケア

赤みや血管の浮きを消すことだけに集中していても、肌の状態が健康でなければ、赤みはなかなか消えません。赤みの対策をしながら、肌を根本から健康な状態にしていくことが重要です。

 

自律神経のバランスを整える

自律神経の乱れは、ストレスや疲労が原因。よって、体を休ませてリラックスさせる、十分な睡眠を取ることが重要なポイントです。

深夜2時までは、1日の中で成長ホルモンが最も分泌される時間帯。加えて、成長ホルモンは熟睡時に盛んに分泌され、皮膚組織の補修を促進します。昼夜逆転の生活を避け、夜に質のよい睡眠をとりましょう。

また、適度に日光を浴び、軽い運動を習慣づけましょう。

日光を浴びることにより、体内時計が正常に機能し、皮脂や汗などの分泌も多過ぎず、少な過ぎず適度に促されます。そのため、お休みの時は日中室内で過ごすよりも少しの時間でも外に出て、運動不足やストレスの解消にウオーキングやスポーツに勤しむようにしましょう。

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